芽が出ました

農耕班の齋藤です。

この前蒔いた種籾から芽が出て成長してます。

農耕班の無肥料無農薬お米作りプロジェクト、その名も「歌う田んぼプロジェクト」なんとか芽が出ました。

 

歌う田んぼとは、

虫が歌い鳥が歌い人が歌う無肥料無農薬のお米作りです。

利用者の皆様と楽しく安全なお米が作れたらと思います。

なぜ無農薬のお米作りを始めたかと説明したいのですが、僕のつたない文章では伝えるのが難しくとても長くなりそうなので、吉野弘さんの「生命は」と言う素敵な詩をご紹介します。利用者様の笑顔と共に読んでいただければ幸いです。

 

生命は 吉野弘

生命は

自分自身だけでは完結できないように

つくられているらしい

花も

めしべとおしべが揃っているだけでは

不充分で

虫や風が訪れて

めしべとおしべを仲立ちする

 

生命は

その中に欠如を抱き

それを他者から満たしてもらうのだ

 

世界は多分

他者の総和

しかし

互いに

欠如を満たすなどとは

知らされもせず

ばらまかれている者同士

無関心でいられる間柄

ときに

うとましく思うことさえも許されている間柄

そのように

世界がゆるやかに構成されているのは

なぜ?

 

花が咲いている

すぐ近くまで

虻(あぶ)の姿をした他者が

光をまとって飛んできている

 

私も あるとき

誰かのための虻(あぶ)だったろう

 

あなたも あるとき

私のための風だったかもしれない

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